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電動ノコとカニの味

みーこ 

  「解体には電動のこぎりを使うので、 せき髄が飛び散って危険―」云々。
 狂牛病検査についての新聞記事です。

 DIYサイトの管理人としては、 狂牛病より電動のこぎりが具体的に 何なのかが、気になるところです。

 雪まつりの氷の彫刻をチェーンソーで創っているところは、ニュースで見たことが ありますが、牛の解体には何を使うんでしょうか。
 ともかく電ノコで切る素材としては、 牛は珍しい部類に入るのではないかと思います。
 
 変わったものの切断といえば、 ホームセンターで工具担当をしていた時、 カニを切りたいというお客さんがいました。
 白いゴム長をはいたこわもてのあんちゃんは、 スーパーの魚屋さん。
 年末の大売り出しに向けて、 カニを小分けしなければならないのですが、 数が膨大でとても包丁では追っつきません。
 それで、早くしかも見栄えよく切るための、 電動工具を探しにきたというわけです。

 いろいろ考えて、私はジグソー (ハンドミキサーのような本体に、 幅1センチ、長さ10センチくらいの刃をつけて使います) を勧めました。切るのがカニですし、厨房で使うには、 なるべく小回りのきく方がいいと思ったからです。
問題は切り口です。
 
 きれいに切れるかどうかはわからないと言うと、 魚屋のあんちゃんは難しい顔をしました。
「試し切りをして確かめないと買えない」
 安い買い物ではありませんから、もっともな話です。
でもやってみてだめだったからといって、 カニまみれになったジグソーを返品されてはたまりません(本音1)。

 話し合ううちに、あんちゃんの口調が だんだん荒っぽくなってきました。
でもそのまま相手の言いなりになるのは しゃくだったので(本音2)、 刃だけは自分で買ってもらうということで、 工作室にあるジグソーを貸し出すことにしました。

 さて、ジグソーでカニを切るとどうなるか。
 残念ながら、その結果についての記憶はあいまいなのですが、 確か牛と同じで身が飛び散り、 うまくいかなかったと聞いたような気がします。

 接客のお礼にと、工具を返しにきたあんちゃんから カニの足をいただいたことだけは、 しっかり覚えています。おいしかったなあ。役得。

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